日銀金融政策決定会合 2020/3/16

2020/03/18-19開催予定の日銀金融政策決定会合を2020/3/16に前倒し開催し、以下のとおり政策を決定。

1. 「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の継続(現状の政策維持、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、資産購入額等は増額)
2. 政策金利フォワドガイダンス

1. 現状の政策(金融市場調節方針および資産買入れ方針)
(1)長短金利操作
短期金利:日銀当座預金のうち政策金利残高に▲0.1%のマイナス金利を 適用。
長期金利:10 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、長期国債を買入れ。

買入額については、年間約 80 兆円保有残高増加が目途

===>前回と変わらず。

 

(2)資産買入れ方針
長期国債以外の資産の買入れ。
ETFおよびJ-REITについて、保有残高が、それぞれ年間約12兆円、 年間約1800億円相当の増加となる買入れ。

===>前回より増額。
② CP等、社債等について、それぞれ約 3.2 兆円、約 4.2 兆円の残高を維持。増額買い入れは2020年9月まで継続。
===>前回より増額。

③ 民間企業債務を担保(約8兆円<2020 年2月末>)に、最長1年の資金を金利ゼロ%で供給する新たなオペレーション(残高の2倍の金額を「マクロ加算 残高」に加算)を導入。同措置は、2020 年9月末まで実施。

===>新規

④ 米ドル資金について各国中央銀行と協調して、資金供給オ ペについて、貸付金利を 0.25%引き下げるとともに、これまでの1週間物に加え、3か月物を週次で実施する。これにより、米ドル資金の流動性供給にも万全を期す。

===>変更


2. 政策金利フォワドガイダンス
政策金利については、「物価安定の目標」に向けたモメンタム が損なわれる惧れに注意が必要な間、現在の長短金利の水準、または、それを 下回る水準で推移することを想定。
===>前回と同じ。

次会会合は、4/27-28。